piezo-driven pipette

技術概要
ピエゾ駆動ピペット技術は、細胞1個の操作を可能にする超微量溶液ハンドリングを実現するために開発されたもので、
ピエゾアクチュエータの精密な駆動を用いて、サブピコリットルレベルの分解能で液体を高速・高精度に制御できます。
従来の手動・シリンジ駆動型ピペットでは不可能だった、繊細かつ安定した流量制御と、再現性の高い吸引・吐出操作が可能です。
特徴と利点
- 細胞1個単位での吸引・吐出が可能
独自のポンプ構造により、細胞1個分の微量な液体を高い精度でコントロールできます。 - 反復性・制御性に優れたピエゾ駆動
電圧制御のピエゾアクチュエータは、動きが正確で安定、繰り返しても同じように動作します。
関連論文・リンク
- ピエゾ駆動ピペットは、九州大学の佐久間 臣耶 准教授らの発明に基づいており、特許出願された構造技術をもとにしています。
ピエゾ駆動ピペットを報告した論文
知的財産について
ピエゾ駆動ピペットは以下の特許に基づいており、株式会社ライブセルダイアグノシスが独占的実施許諾を取得しています:
- 発明の名称: 分注装置および液体の分注方法および細胞の分注方法
- 登録番号:特許第7186450号
- 特許権者: 国立大学法人九州大学
- 国際公開番号: WO-A1-2018/235804
実装製品:Live Cell Collector
この技術を応用した製品が、Live Cell Collectorです。
ライブセルイメージングで特定した、狙った1細胞を“その場で”ピックアップするための操作モジュールとして開発されました。