Live-Cell Imaging of Secretion activity (LCI-S)

技術概要
LCI-S(Live-Cell Imaging of Secretion activity)は、細胞が放出するメッセージ物質(サイトカイン・抗体など)をリアルタイムかつ高感度で検出できる独自技術です。
全反射蛍光顕微鏡(TIRF)と蛍光サンドイッチイムノアッセイを組み合わせることで、生きた細胞がメッセージ物質を分泌する過程を、その場でリアルタイムに可視化し、分泌動態を時系列で解析できます。

特徴と利点
- リアルタイム観察
細胞の分泌開始やピークのタイミングを連続撮影で把握できます。 - 高感度なシグナル検出
全反射蛍光法により、背景を抑えた高S/N比の観察が可能です。 - 他の指標と同時観察可能
細胞の形態や移動と並行して分泌活性を可視化でき、動的な相関解析が行えます。

応用例
- さまざまな免疫細胞によるサイトカイン分泌の可視化
- がん細胞や免疫細胞の機能スクリーニング
- 患者検体から取り出してすぐの細胞の機能評価
- アレルギー研究における即時型反応の定量化(開発中)
技術実装:Live Fluorospotへ
LCI-S技術は、実際の研究現場で簡便に使えるよう、「Live Fluorospot」として製品化されました。
関連論文・リンク
- LCI-Sは現・東京大学の白崎 善隆 准教授主導のもと開発された技術です。
LCI-Sの原型を初めて紹介した論文 - その他関連論文はこちらから
論文・公表
知的財産について
新型LCI-Sに関する技術は、東京大学との共同研究に基づき特許化されており、株式会社ライブセルダイアグノシスが独占的実施許諾を取得しています。