細胞の分泌を”その場で”可視化する解析装置

製品概要
Live Fluorospotは、生きた細胞が“いつ・どれだけ”分泌しているかをリアルタイムで可視化できる装置です。
LCI-S技術をベースに開発され、細胞ごとの動きと分泌イベントをタイムラプスで記録。
従来のエンドポイントアッセイでは見逃されていた、一過性の反応や瞬間的な応答を、その場で、時系列で、可視化・定量化することが可能です。
特長
- 分泌イベントをリアルタイムで可視化
蛍光イムノアッセイを応用し、細胞が分泌した瞬間の様子を動画として記録 - 細胞ごとの反応量とタイミングを定量化
従来のELISPOTでは困難だった「いつ・どれくらい」の分泌活性を時系列で解析可能 - さまざまな細胞種・刺激条件に対応
免疫細胞、がん細胞、幹細胞など多様な系に応用可能 - 観察環境への導入が容易
倒立顕微鏡に取り付けて使用可能。現在は顕微鏡搭載モジュールとして提供中
使用例・観察画像
Coming soon
Live Fluorospot顕微鏡搭載モジュール
Live Fluorospotは、倒立型顕微鏡に簡単に取り付けられる専用モジュールとして提供されています。
観察用のガラスチップを装着し、標準的な蛍光観察系を用いて、細胞の分泌活性をその場で測定できます。
2025年現在は顕微鏡搭載型のモジュールとして提供していますが、よりコンパクトで操作性に優れたバージョンの開発にも取り組んでおり、将来的な展開を予定しています。
👉 販売中のモジュールの詳細は、下記のカタログをご覧ください。
Live-Fluorospot_v1(新しいタブが開きます)
応用例・導入分野
- 免疫応答の個人差評価(患者ごと/ドナーごと)
- 細胞製剤の品質評価(生きたまま機能を確認)
- 医薬品・食品の免疫毒性評価
- 体内をプローブするex vivo解析
- シグナル伝達の可視化研究
- 細胞内イベントと分泌応答の因果関係解析 など
技術について
本製品は、東京大学との共同研究で開発されたLCI-S技術(Live-Cell Imaging of Secretion activity)に基づいており、
細胞が分泌する生理活性物質をリアルタイムかつ高感度に検出できます。
知的財産について
新型LCI-Sの構成技術については、東京大学との共同出願による複数の特許によって知財保護されています。
国内登録査定の画像解析技術に加え、PCTを経て国際移行中のチップ構造特許、ならびに公開前の出願も含まれています。